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安岡 広志 ゼミ 平成16年度卒業論文
インターネットマーケティングについての探求
方 明

論文概要

西暦二〇〇〇の問題を超えて、IT業界は勢いを取り戻しつつある。人類は、新たな情報手段としてのインターネットを利用することにより、世界全体をひとつとする、境目のない巨大なマーケットをつくり上げることに成功した。戦後、日本は世界経済の中心と自負してきたが、今、まさにインターネットの世紀を迎えて、この中心を見極めるのが非常に困難な時代を迎えたといえるだろう。

1995年までには、テレマーケティングや一般マーケティング、ダイレクトマーケティング、販売促進を主体としてコンサルティング活動をメインに展開していた。基本的なインフラが整えつつありにつれ、いかにお金を儲ける仕組みを考え出すことができるのかが課題になった。お金儲けの構造を作り出すことに才能を発揮した企業が、まさに成功を謳歌している。

新たなITの特性やメリットを活かし、その効果や効率を踏まえてマーケティング現場にどのように活用していくか、これがビジネス戦略上の大命題となっている。インターネットの世界では、誰もが公平に、技術や情報に接することが出来る。ITは今後も進化を続けるが、時代は確実に技術から応用へと向かっている。いま、注目されている多くのITツールは単なる合理化や省力化ためのものではなく、着実にインタラクティブなコミュニケーションツールとして、企業にとっても、顧客にとっても身近なものとなっているのである。

現時点でのITツールをいかに活用か。それはIT投資への金額の累計ではなく、IT活用のための布石となる。最も大切なのは流行に流されず、技術に惑わされずに、ビジネス成功するためにインターネットを導入し、競合に

対する優位性をはっきりと見据えたビジネスモデルを作り出すことなのだ。

今日はマーケティング・コミュニケーション時代になり、Web、Eメール、携帯電話、携帯メール、固定電話など幅広いマーケティングツールの活用が可能の時代である。これらのツールを利用して最終的な目的は顧客とのコミュニケーション環境を作り、顧客の獲得、維持と育成していくことが重要である。

本論文は企業活動に不可欠になっているインターネットの利用状況からはじめ、インターネットマーケティングの定義を説明し、続きインターネットマーケティングの現状と実際に存在する問題を分析し、成功事例から、今が最も幅広いマーケティングツールの活用の時代であることを示し、この通信とコンピュータ技術の融合による技術的進化の時代に、それを企業のマーケティングにどのように生かすかが命題となっていることを述べたものである。