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安岡 広志 ゼミ 平成16年度卒業論文
ゲームにおける色彩心理
坂本 昌弘

テレビゲームが家庭に進出してはや20年以上が経過し、ソフトもファミリーコンピュータを始めとするカートリッジタイプから近年のプレイステーションやX‐BOXに見られるCD‐ROMタイプ、DVD‐ROMタイプと移り変わることで、ゲーム1本に内包できるデータ量が飛躍的に向上し、ゲームクオリティという面でも、時を重ねるごとに進化の一歩をたどっている。

その中で特に眼を引くのが表示可能な色数の増加であろう。色の表示については、当初データ量の問題等から16色表示のドット絵から始まり、現在ではさして容量を気にする必要も無くなったため、16,777,216色(full color)といった、人間の目が識別できる限度を越える色数を同時に表示するまでに至っている。

そのような膨大な量の色を扱うことのできる今日のテレビゲームのなかで、クリエイターに選び抜かれ使用されている色が単色、または色同士の組み合わせによって、キャラクターにどのような個性をもたせているのか。また、ユーザにどのような心理効果を与えうるのだろうか。

人気MMORPGを例に挙げ、色の性質や面白さを考える。