発音の視覚による中国語学習にちいての研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
安岡 広志 ゼミ 平成16年度卒業論文
発音の視覚による中国語学習にちいての研究
王 偉権

2008年の北京オリンピックの開催により、中国市場への参入、拡張が企業にとって無視できないのもとなっている。そのため、中国の経済発展に伴って、中国語の重要性はますます増していくことが予想される。

日本人の中国語学習者は、漢字を理解することができ、中国語の文法を理解することもそれほど難しくはない。しかしながら、日本語の発音の影響を受けているせいか、中国語の発音がなかなかうまくできない。従って、日本人の中国語学習において、発音は非常に深刻な課題である。

一方、ここ数年マルチメディア技術の進歩と、インターネットの普及に伴って、パソコンを利用する人が増えつつある。さらに、パソコンとマルチメディア技術を活かして、簡単に音声分析と音声合成のためのユーザーインタフェースを作ることが可能になった。この状況で、コンピュータを利用する言語教育用CAI(Computer-Aided Instruction)システムが数多く開発されている。しかし、これまでのCAIシステムの多くは、音声をコンピュータに直接入力して、

中国語の中に、302の音もある[2]。それで日本語の中にない音が多数存在している。中国語の学習者はそれぞれの音を教育者やCDプレーヤーから聞き、それに対して発音練習を行うことより、学習する。しかし、自分の発音が正しいかどうか、判断できない。隣に教育者がいても、言葉で理解できないケースが多い。

本研究は、中国語の声調を学習者に正しく習得させるのは目的である。

具体的には、中国語の発音の中に、最も大切な声調の性質をわかりやすく視覚化するために、波形を表示するシステムを作成する。学習者は正しい発音の波形と実際に自分発音した波形を比べ、問題点を見つけ、フィードバックにより、正しい発音を習得できる。それをどうやって実現するか、どれぐらいの効果があるかを調べ、研究を取り上げた。