21世紀という時代を象徴するものの一つに、映画がある。それは、21世紀の文明に大きな影響を与え、人類の生活と思想にかつてない変化をもたらしたマスメディアの一つだった。
中国の映画がどんどん日本で上映されるようになってきている。特に近年は「中国映画祭」が開催されるなど、中国映画ブームが起きる素地が構築された。
しかし、中国人としてのわたしは、海外で上映された中国映画は、大規模で豪華な出演者で構成されるものが多く、海外の観客に見せるための色合いがあまりに濃い、輸出品のような印象を受ける。
現在の中国国内で親しまれているドラマや映画には、まだまだ海外の中国映画ファンに知られていない優秀な作品がたくさんある。
本論では、中国の映画都市の代表といえる上海と香港を分けて、それぞれ、歴史から現状までの紹介、日本の観衆知らない中国映画の面も含まれ。次に、日本で有名な中国の映画監督の紹介。最後に中国の映画の課題について論述したいと思う。