世界的評価にまで至る日本アニメーションの歩み [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
柴 理子 ゼミ 平成16年度卒業論文
世界的評価にまで至る日本アニメーションの歩み
渡部 智弘

2003年3月に『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)が米国アカデミー長編アニメーション賞を受賞し、今日では世界中でテレビ放送されているアニメの大半は日本製であるなど、日本のアニメーションというのは、世界的評価を受けていることはまず間違いないだろう。それはアニメーションが優れた映像表現手段であることの証明であろう。今日の日本人の日常生活においても、アニメーションは多く活用されている。例えば日常生活を振り返ると、我々の周りはアニメーションであふれている。テレビや映画、ビデオなどの独立した一つの作品として制作されたアニメーションだけではなく、テレビのコマーシャル、学校の教材、ゲームソフト、携帯電話の画面、駅の自動券売機や銀行のATMタッチパネル、インターネットのホームページ、街中の電光掲示板などあらゆるところにアニメーションはふんだんに用いられているのである。日本人のアニメーション好きが何らかのきっかけが元になってあるとき突然はじまったものなのか、長年の積み重ねがあったからなのだろうか、その原因を解明できる可能性があるのではないだろうか。そのために日本におけるアニメーションの歴史を振り返り、アニメーションがどのように発展してきたかを考察する。