ハワイ文化研究 〜フラとボン・ダンスからみるハワイの多民族文化〜 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
柴 理子 ゼミ 平成16年度卒業論文
ハワイ文化研究 〜フラとボン・ダンスからみるハワイの多民族文化〜
山井 沙弥香

本研究では、ハワイ原住民の伝統舞踊であるフラと、ハワイに移り住んだ日系人がハワイに持ち込み、文化として発展させたボン・ダンスにスポットをあて、これらをもとに現在のハワイ文化がどのようなものであるかを立証する。

この研究ではマルチ・エスニック文化とハイブリッド文化という2つの文化がハワイに存在するということを論じている。マルチ・エスニックとは様々な文化がハワイで共に独立して共存している文化のことを指す。ハイブリッド文化とは、マルチ・エスニック文化のなかでも、他の文化を自民族の文化に取り入れ、混合させ存在している文化のことを指す。このような文化が伴ってどちらも強く残っている地域がハワイなのである。

これは同じ多民族であるアメリカ本土とは異なった文化である。イギリス文化が色濃いアメリカと違ってハワイは原住民の文化が今もなお強く残っているのである。本論ではこういったアメリカ本土の文化との違いについても触れている。

また、ハワイに大きく貢献した日系移民・沖縄系移民についても触れ、彼らがハワイでどのような立場に存在してきたのか、どういった状況でボン・ダンスが踊られるようになったか、どのようにハワイ文化に貢献していったのか、という点についても論ずる。