ラーメン文化史 〜国民食から国際食へ〜 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
柴 理子 ゼミ 平成16年度卒業論文
ラーメン文化史 〜国民食から国際食へ〜
石島 秀人

今日の日本は爆発的なラーメンブームである。なぜ、第二次世界大戦後の焼け野原にあった屋台の「支那そば 」が「ラーメン」に名を変え、今や日本の国民食になっていったのか。なぜ、日本人はこれほどまでにラーメンが好きなのか。

ラーメンは、中国から伝わり、ゆっくりと、長い時間をかけ、日本と中国の麺料理が折り重なり、融合してできた1つの文化食である。そこには、気の遠くなるような長い年月をかけ、様々な人々が創意工夫をして作り上げた歴史がある。

その歴史の中から、ラーメンが日本独自のものに変化し、国際的に「日本食」として認識されるようになったのだろうか。

それには、3つの疑問点があげられる。まず、近代にならなければラーメンは人々の間に広まらなかったのか。次に、第2次世界大戦後には、急速に日本全国に広まっていったのか。そして、「国際食」とまで言われるようになったのかである。本論では、その3つの疑問点をラーメンの発展の歴史とともに解き明かしていく。