顔表情画像生成と考察 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
笹間 宏 ゼミ 平成16年度卒業論文
顔表情画像生成と考察
仲 弘史

人の顔表情というのは非常に豊かで、時として心までも動かす、日常のコミュニケーション手段の一つである。そんな顔表情の神秘を紐解きたく今回の研究を始めた。その顔表情だが、その表情画像を生成する前に、人の表情を形作るものについて知っておく必要がある。表情を構成するものは基本的に表情筋といわれる顔の筋肉の収縮により決まり、その筋肉の収縮を左右する要因は人の感情、主に喜怒哀楽である。また表情というものは人が人の感情を読み取る上での材料にもなり、人の表情は感情を表現する道具であり、感情を露わにした結果でもある。この研究では「眉」、「目」、「口」に着目して、まず2次元画像で一番身近にある漫画を例に挙げ、その登場キャラクターの喜怒哀楽をサンプルとして、喜怒哀楽の表現について考えた。その結果「喜」と「楽」区別をつけることが画像からはできないことも踏まえて2次元的な顔のモデルを作成し、その2次元のモデルを人間はどのように捉えるのか研究した。例えば眉毛の効果を考えるためにあえて眉毛を画像から除いた画像を作り、それがないことにより喜怒哀楽が判別できるかどうか実験した。他の目と口についても同様である。そして3次元顔表情画像を作成し、その3次元モデルでも同じように研究した。