筆者の卒業論文のテーマは、「地球温暖化について考える」である。筆者は、本大学に入学する以前から、「環境問題」に関心を持っていた。そして、「環境問題は、21世紀を生きる我々にとって最も解決すべき問題」という見解を持っていた。だからこそ、卒業論文において環境問題を題材とした論文を書こうと決めた。
また環境問題と言っても、さまざまなものが存在する。オゾン層破壊問題、森林の破壊、生物多様性の問題、水質汚染問題など多種多様である。その中でも、筆者が着目したのが「地球温暖化問題」である。
1997年12月に京都において、「地球温暖化防止京都会議」が行われた。この会議では、21世紀の温暖化防止活動に向けて具体的な話し合いがなされたのだが、この事がきっかけとなって筆者は、環境問題並びに地球温暖化問題に関心を持った経緯があった。だからこそ、温暖化問題を研究しようと考えた。
本論文では、地球温暖化問題が引き起こすさまざまな危機、温暖化問題に対して国際社会がどのような対応とって行ったのか、21世紀となったこれからはどう対処していくのか、ということを研究し論じる内容となっている。
第1章は、温暖化問題そのものについて、第2章では、温暖化問題をはじめとした環境問題の対策案が話し合われた国際会議について論じている。そして第3章では、京都会議、また21世紀の温暖化防止活動の指針を詳しく定めた京都議定書発効への事柄に関して詳しく論じている。実際に起きた事実や、論文を考察する際に生まれた筆者の考えを交え、本論文は展開されている。本論文が、現代に生きる人々にとって温暖化問題に触れるきっかけとなってくれれば、筆者としてこれほど嬉しいことはない。
最後に、筆者は、新しい世代の人々のためにお互い協力をして、温暖化防止に向けて努力し活動をしていかなければならないと考えている。それが論文を通じて、筆者が一番学んだことである。