2001年の同時テロから、瞬く間にアフガニスタン、そしてイラクへと戦争が続いたのは、いまだ記憶に新しい。同時テロによって多くの人の命が奪われたため、アメリカが報復するという気持ちは分からないでもない。だが、このときのアメリカの行動、とくにイラクへの攻撃が始まる前と後の行動は、はたして正しいものだったのか。世界を無視したアメリカの行動は、本当に平和のためになるのだろうか。アメリカの目指している平和とはどのようなものなのか。世界の人口がすでに60億人を突破し、様々な情報が世界中に飛び交う中、一国だけで何かをどうこうするということには、限界なのではないだろうか。
本論では、
・アメリカだけが突出してしまった要因、単独で行動する要因
・国連を無視してまで、イラクへの攻撃(戦争)を開始したアメリカの目的
・国連は何のために設立されたのか
・平和を築くのは単独行動か、それとも国と国が互いに協力して築くのか
の4点に焦点を当てていく。