健常者のみなさんは障害者スポーツというものをどれだけ理解しているだろうか?身近に感じられないのでよくわからないと思う。それはこの世界はいままで健常者を中心に作られてきたからである。しかし近年では建造物のバリアフリーが流行りだし、パラリンピックもテレビで放映されている。最近では首都圏でノンステップバス(段差なく乗れるバス)が走りだし社会福祉の面でも大きく変化しているのだ。今日、著者の目指す「障害者に優しい世界」に近づいていると感じる。今回、卒業論文を書くにあたりテーマに障害者スポーツを選んだのは、障害者スポーツは精神面、健康面で役立つからだ。著者がこの論文で一番言いたいことは@脊椎損傷者が障害者スポーツをすることにより、下半身不随の人がなりやすい病気(尿毒症など)を予防できる。A障害者スポーツをすることにより、外出頻度が増し、性格も明るくなり、生活の質の向上に繋がる。この2つである。その他には、パラリンピックで補強具の優劣の不平等差、スポンサーがつかない為おきる選手の資金不足を指摘しつつ、著者が考える改善策を展開する形となっている。世界中の人間が平等で幸せな生活が送れる為に、そして世間一般の人達に障害者スポーツを認識し興味を持ってもらうためにも、障害者がスポーツをする重要性を知ってもらうためにも、本論文で障害者スポーツの国際的祭典であるパラリンピックをあげて考察する。