「戦争の無駄について」 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
大泉 敬子 ゼミ 平成16年度卒業論文
「戦争の無駄について」
鎌形 慎太郎

この論文ではまず、1章で戦争に使われている兵器の特徴やその金額、軍事費を国際援助などに使った場合の視点から戦争には無駄が多く、無駄なお金が世界中でどう利用されたほうがいいかという事を述べる。例えば、テポドンなどの大陸弾道ミサイルなどを打ち落とす目的で配備されているパトリオットは、1基1億円を超える高額なミサイルであり、いつ来るとも知れない弾道ミサイルを待ち続けている。

2章では大気、海洋、土壌の3点から戦争による環境破壊の影響や被害規模などから戦争による被害は人間だけではなく無抵抗な自然までも大きく傷つけてしまうことについて述べる。海洋などに原油などが流れ込んでしまった場合どんなに手を尽くしも、油を100%除去することは不可能であり、元の状態に戻るには自然の力に頼り長い年月が必要である。

最後の3章では人体の内と外の視点から、戦争という状況下で人間はどのようになってしまうか、人の常識を外れた恐ろしき兵器の怖さを知ることでこのような悲劇を生み出す戦争というものが、どれほど無駄であるかを述べる。ただ相手を苦しめるだけの悪魔の兵器対人地雷であるとか、小型の核に匹敵する破壊力を持つ燃料気化爆弾など、人間が同じ人間に対し使用するには残酷すぎる兵器が実在することを知ってほしいのである。