「平和」とは何なのか。我々人類がいつの時代も追い求めている「平和」という世界状態に、どの様にすれば近づく事が出来るのであろうか。本論ではその一つの可能性として「子どもの権利条約」を軸に、子ども達の人権が保障される事によって「平和」というものに近づく事が出来るのではないのかと論じている。第一章では「子どもの権利条約」について、第二章では「子どもの権利条約」の提案から採択までの流れについて、第三章では「子どもの権利条約」採択後の世界について、第四章では一・二・三章を踏まえた上で、今現在実際に国連で行われている「ミレニアム計画」を下に、子どもたちに一番必要な人権保障とは「教育」だという事を掲げ、今後の平和への可能性を論じた。いつの時代も未来を築くのは子ども達であり、大人ではない。この論文を通して我々が子ども達に何をしてあげなくてはいけないのか、そしてそれこそが世界の平和に近づく事なのだと感じて欲しい。