電信・電話に始まる通信手段の進歩は、私たちの生活を大きく変化させた。遠距離通信により生活圏が拡張され、距離という空間の制約を意識させることなくコミュニケーションを実現している。また、データ通信は日常生活におけるコミュニケーションだけでなく、産業にとって重要なさまざまな情報を伝達することを可能にし、産業構造そのものを変化させた。有線電信システム(モールス信号)以来、電話、ラジオ、テレビ等テレコミュニケーションの発達が目覚しい。現在では衛星やインターネットを利用することにより世界同時にコミュニケーションをとることができる。コンピュータはメインフレーム型から発達を続け、それに平行して融合メディアも発達し、電子情報を自由に送受信できるシステムが増殖している。
日常生活においても情報システムはさまざまなところで見られる。電子レンジやエアコンなどの電子製品をはじめ、銀行のATMやPOSなどのネットワークの活躍がみられる。このような変化により、私たちの生活も大きな変化が現れることは確実である。IT(情報技術)産業に関連する職業の需要が増え続けるであろうし、店舗のない仮想オフィスによるネット上の企業も当たり前になるであろう。これから情報機器の発達とそれがもたらした生活の変化を概観した。