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松田 喜好 ゼミ 平成16年度卒業論文
老舗浅草花やしき研究
高津戸 慎一朗

私は以前から世界や日本の文化に興味があった。3年生のはじめ、私はゼミのメンバーと共に浅草へ行った。人生で初めての浅草であった。雷門はもちろん、木村屋の人形焼などが印象深かった。

路地を歩いていると、民家が並ぶ中から突然「花やしき」が姿を現した。今年151歳を迎えた花やしきは、約50年前に日本で最初にローラーコースターが設置された場所として有名だ。そんな花やしきの売りは、何といってもレトロチックな怪しさだ。

「いまにも壊れそうな感じがたまらない」が宣伝文句。普通の遊園地では、決してお客様に不安を与えてはいけないのが常識だ。しかし、ここではそんなものは一切通用しない。壁の塗装ははげ、故障中のアトラクションは当たり前。でもなぜか温かみを感じてしまう。ライバルはあのディズニーランドであるとか、ないとか…。また、ディズニーランドでは絶対に真似の出来ない「花やしき丸ごと貸しますサービス」は、数年前、試験的に導入されたサービスであるが、今となっては花やしきの大きな収入源の一つだ。

このようなことを知ったとき、私は花やしきについて興味を持つようになり調べてみようと決心したのだ。

研究の方法は、まず浅草へ行き、デジタルカメラで参考になりそうな所を撮影する。また、従業員などの事情に詳しそうな人物にインタビューをする。次に、浅草の図書館、国立図書館などに行き、歴史・営業などについて調査・研究を行った。