映像作品の中に存在するメッセージに関する研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成16年度卒業論文
映像作品の中に存在するメッセージに関する研究
鳴瀬 祐希

本論は、映像作品に込める制作者のメッセージと観客の受け取り方について研究し、作品におけるメッセージの重要性を考察したものである。まず、メッセージの定義を行い、メッセージの種類は、話に直接的な意味を持つメッセージと間接的な意味を持つメッセージがあること、メッセージの表現方法は外示的意味と共示的意味があることなどを明らかにする。つぎに、メッセージに関する調査を実施し、「おもしろいと感じる映画」「おもしろくないと感じる映画」には、主にどのような理由があるのか明らかにする。調査結果から、映画の評価を左右する要素を考察する。さらに映画には、結論を予測されるいくつもの伏線が存在することから、伏線に関するアンケートも実施する。調査結果から観客による伏線の受け取り方の違いと、それによる評価の違いを明らかにする。最後に、作品におけるメッセージの重要性を明らかにする。メッセージは視聴者によって受け取り方が違い、それによって作品の評価も変わってくると考えられ、メッセージをいかに多くの人に共感させるかが映像作品の評価を左右することから、メッセージの重要性を考察する。