昨今特撮ヒーロー作品研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成16年度卒業論文
昨今特撮ヒーロー作品研究
佐藤 大介

本論は、特撮ヒーロー作品が、それを見ている子供たちに対してどのような影響を与えているのかを、作品の歴史や内容などを踏まえつつ考察したものである。

数ある特撮ヒーロー作品の中でも、歴史が古く、今も尚放映され続けているスーパー戦隊シリーズに焦点を置いて研究を行う。スーパー戦隊シリーズのシナリオの基本は、迫り来る悪を正義の味方が力を合わせて倒すという勧善懲悪ものであるが、物語を注意深く見ていると、その中に、主な視聴者である子供達への様々なメッセージが盛り込まれていることが分かる。子供達は、これらの番組を通じて、様々な世界観、社会的規範や道徳観、生活習慣などを獲得していると考えられ、それらの点を更に詳しく本論で考察していく。

子供達は、作品から「勧善懲悪」のほかに「基本道徳的内容」も学んでいると考えられる。主な視聴者は子供であるため、その内容はその内容は至極簡単なものであるが、子供達は作品を楽しんで鑑賞しながらそれらを自然と学んでいると考えられる。

スーパー戦隊シリーズは来年30周年を迎えるが、「正義のヒーローが悪の組織と戦う」という根本的な内容はまったく変わっていない。これは、傍から見れば同じパターンを繰り返しているだけのように見えるが、その歴史を見ると何度も転換期を向かえ、その時代時代を反映し、進化、変化し続けている。今のスーパー戦隊作品は、役者に「イケメン俳優」と呼ばれている若手を多数起用したり、また、シナリオ面でも現在の社会情勢を織り交ぜたりなどと、子供達だけでなく、その親もターゲットに入れての番組制作が行われている。これは、スーパー戦隊シリーズがそれだけ社会に支持されている証拠であり、また、視聴者に対しての影響力の強さを表している。これからもスーパー戦隊シリーズは時代の流れに合わせた展開をしていくものと思われるが、作品の根本にあるものは変わらず、視聴者に愛され続けていくだろう。