都市伝説研究 噂が殺しにやってくる [東京情報大学] [情報文化学科] [平成16年度卒業研究概要集] [平成16年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
乾 照夫 ゼミ 平成16年度卒業論文
都市伝説研究 噂が殺しにやってくる
村田 貴之

下校時刻に通学路に佇むコートの女。女子トイレの三角コーナーに落ちているリカちゃん人形。毎日同じ時刻に必ず窓から星を見ている少女。引越し先の廊下に落ちていた一本のクレヨン。海岸で足を怪我した男のレントゲン写真に写ったある生き物。電子レンジで乾かされるネコ。何気ない日常の延長線上に存在する異世界への扉。それが「都市伝説」。たいくつな日常にスリルを与え、すきだらけの生活に喝を入れる。してその正体は科学の発達により夜が夜でなくなった現在、居場所を失った妖怪達の進化した姿か、はたまた社会の不安によって生まれた唯の無責任な噂なのか。小学生からお年寄り、通学路から一人暮らしのベッドの下まで、期待と不安を飲み込んで今、都市伝説が加速する。