いつでもどこからでも接続ができる、ユビキタスメディア…インターネット。
近年急増するインターネットの人口は、以前に比べ誰でも簡単に様々な情報を引き出すことができる。
それはいい意味でも悪い意味でも言えることであり、また相手の顔の見えない交流によってうまれた事件もあった。
そんな事件を追うにつれ、ひとつの言葉が浮き上がってきた。
それは「報道被害」という言葉。
実名を出すか、出さないか。少年犯罪は少年Aのまななのか。精神病という病気は?障害を抱えるというのはいったいどういう意味なのか?
そして誤報道。
マスコミが間違った報道をしたときにとる方法は?謝罪は?
私が調べることができたのはこの大きな問題の序の口に過ぎない。
報道メディアが生まれてから、そして、これからもずっと報道がある限り終わることのない問題ではあると思う。
しかし、改善の方向に少しずつ少しずつ進んでいっているはずだ。
この論文では、こういった報道にかかわる問題を、少年犯罪、障害者による犯罪からの視点。
そして有名な松本サリン事件における、初期報道の問題点〜誤報道、その後の対応について焦点をあてて論じている。