小説が映画化され、それがさらに最近TVドラマとしてリメイクされた「張込み」を例に、メディアによる表現の違い、時代の変化による映像表現の違いを発見し、小説、映画、テレビそれぞれのメディアの特性について考察する。
小説「張込み」はとても渋い作品だけに、映像化し観衆を引き付けるのは難しかっただろう。しかし、飽きずに見ることができ、時には笑い、時には感動できた。そこには映像の特性を活かした表現がたくさん使われていたように感じた。そこで、その理由を探ってみようと思った。また最近、同じ原作小説からTVドラマでリメイク版が制作され放送された。これを映画作品と比較することによって、時代の変化による映像表現の違いを見つけ、それぞれの監督が表現したかった意図を考えてみようと思った。