1.作品制作のねらい
ビデオカメラが普及してきているが、撮影方法を教える教材が少ないと疑問に思ったのが制作のきっかけである。あったとしても、初めてカメラを持つ「初心者」からすると難しい内容の物が多い。そこで「家族の記録を撮るためにカメラを購入した一般家庭」をターゲットに「動くアルバム」を作って行こうという趣旨の作品にした。基本は丁寧に撮影することを訴え、そのためにどんな姿勢や構え方がよいのか、どんな風に撮影していったらよいのかを盛り込んだ。また、撮影の手法について教えたいことはまとめきれないほどあるが、大抵の人はすぐに覚えることができ、すぐに実践できるようなポイントにしぼり、単純な内容にまとめた。
2.作品内容
ビデオカメラで撮影している人たちの雑感。それが後に「動くアルバム」となると訴える。しかし、下手な撮影では楽しい思い出も台無しになってしまう。そこで、丁寧に撮っていくための基本的な手法を3つ教えていく。
1つ目は、手持ち撮影の場合、三脚に乗せたのと同じように画面がフラフラとしないカメラの構え方を説明する。難しくない手順ではあるが、ナレーションと字幕でゆっくりと教えていく。また、補足として三脚も使うことをすすめる。
2つ目は、ズームを多用することを控えるように促し、歩きながら被写体を追うときに、どうすれば見やすい映像を撮影できるのかを説明していく。1つ目の内容を応用し、これも丁寧にまとめる。
3つ目は、カメラの構え方ではなく、構成を考えながら撮影しようという内容である。必要なのは、日記や作文のように映像で出来事を並べ立てて行こうというもの。例えば「いつ」「どこで」「誰が」「何をしたのか」の要素は映像上ではどのようなものになるのかを、具体例と映像で説明する。
3.作品についての自己評価
・ゆっくりとしたテンポに仕上げたため、理解しやすいようにできた。
・ナレーションを依頼しようと思っていたが、編集時間の都合上自分自身で行うことになった。しかし、それがマニュアルビデオのような雰囲気を作り出すことになった。
・制作にとりかかれる期間があまりなかったため、編集において整音作業がうまくいっていない。しかし、撮影の方は丁寧に行ったため、きれいに映像を撮ることができた。
・マニュアルビデオのように仕上げたが、雰囲気が少々暗い。