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柴 理子 ゼミ 平成15年度卒業論文
ケータイ・コミュニケーション
早川 由香梨

携帯電話は今日、誰もが手軽に使用できる移動体メディアとして、欠かすことのできないアイテムとなっている。ここ数年で携帯電話は、持っていない人を探すのが困難な程普及している。携帯電話は若者文化の象徴であるように言われることが多い。本論では、携帯電話の普及現状と、コミュニケーションという観点から見た携帯電話のユーザーへの影響を検証した。携帯電話を使うということが、日常生活にどのように影響しているのかを考察した。第1章では、携帯電話がどのような点で受け入れられ、今日のような普及に至ったのか、携帯電話の登場と現在までの発展の経緯を調べた。第2章では、携帯電話の役割を、個人と個人のコミュニケーション手段、パーソナル・メディアであるという見方から検証した。第3章では、便利と謳われる携帯電話が一転して悪影響を及ぼす道具となる点を、事例を挙げながら述べた。携帯電話の普及にはポケットベルの存在があった。ポケットベル登場以前の携帯電話には、その名の通り電話機能しかなかった。ポケットベルは若者を中心に広まり、仲間と文字メッセージを手軽にやりとりする手段として社会現象を引き起こした。その後携帯電話は、ブームとなったポケットベルの文字メッセージ機能をふまえ、電話・メッセージ伝達の二つの機能に進化することにより、今日のような人々にとって便利なコミュニケーション手段となった。