笹間ゼミには、「SIPS」という教育・研究用の画像処理プログラムがある。SIPSには現在、2値化/ディザ法/光度変換/モノカラー変換/ヒストグラム変換/コンボリューション等の他に、マスクカット処理といった画像処理機能が備わっている。しかし、このプログラムはまだ完成してはいない。今回の研究では、"SIPSの完成"という目的達成のために、一つの過程としてSIPSにまだ搭載されていない画像処理機能を追加する。これにより、SIPSの処理機能の充実と性能の向上をはかる。
時間の都合上、今回SIPSに追加できた画像処理機能は、メディアンフィルタ{ノイズ除去}/モザイク/ソーベル{エッジ検出/線形変換関数{濃淡変換}/ノイズ発生 という五つの画像処理機能の追加を行った。また、画像にノイズを発生させる処理機能が追加されたことにより、メディアンフィルタや平滑化処理(ぼかし)といったノイズ除去処理機能の性能確認ができるようになった。その結果は、第4章に示してある。
SIPSはまだまだ発展途上中のプログラムである。もし、この研究論文を見てSIPSについて興味の出た方がいたら、SIPSの性能向上そして完成に向けて、さらなる改良を行っていってほしい。