本研究は、ITS(Intelligent Transport System)の項目の一つ、カーナビゲーションの高度化について研究したものである。ITSとは、最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを情報でネットワークすることにより、交通事故、渋滞などといった道路交通問題の解決を目的に構築する新しい交通システムである。
ITSの開発分野の1つ「ナビゲーションの高度化」について、カーナビゲーションにおける地図の表示方法の違いと、メーカーの違いによる道路のわかりやすさについて研究し、運転者に目的地までの道のりと現在地を正確に伝えるにはどのような地図の表示方法が良いのかを調べる研究である。
カーナビは日々進化して、昔よりも地図は分かりやすくなり、代表的に5つの地図表示方法が開発されている。まず、それらの表示方法を対象に、現状での理解のしやすさを調べ、次にメーカーごとの違いを調べた。これらを素材にアンケートを使って、ちゃんと地図を理解できるか、どの表示方法がナビゲーションとして最適かを調査した。
その結果をもとに、いままでにない地図表示方法を提案した。