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笹間 宏 ゼミ 平成15年度卒業論文
色彩感性評価 -錯視を使った配色による膨張・収縮-
笠井 三亮

色・模様・見せ方により、対象物体をどこまでキレイにみせることが出来るのか。この問題は、服はもちろんインテリアにカラーリング、様々な分野で応用できる問題だと考え研究を行った。

第一章では色の見え方、光と色の関係、色は何故見えるのかといった基本的知識を述べる。第二章では色の分類や基本的な用語説明を中心に色彩の基本を述べている。第三章では色の錯視を中心に図を用いながら述べる。第四章では人間の色に対する心理、そしてその働きを述べる。

配色には2色以上から複数の色が組み合わされる場合が考えられる。第五章ではそれらの複雑な色の組み合わせを@色相差による配色、A明度差による配色、B彩度差による配色、Cトーン差による配色の4つに分類し説明する。第六章では、見た目に応用出来る錯視を紹介し、具体的に解りやすく図を用いながら応用例を述べていく。第七章は具体的に服による配色・柄の見え方を述べる。膨張色と収縮色、膨張柄と収縮柄を把握する。第八章ではアンケートを取り、今現在の説と比較し検証した。この結果をこれからの色・模様選びに活用していただきたい。