本研究は、デジタルカメラからの画像をSIPSベースとして作った人数計測システムにより画像処理し、人数を計測するというものである。先行卒業研究が問題視した影の影響や人の重なり具合を解決するために次のような工夫をした。影の影響に対しては、入射光をいろいろな角度や方法で考察し適した入射光を選び出し、人の重なり具合に対しては、ラベリング前に人の割合を抽出してデータ処理を行う方法をとった。
画像処理の手順は、画像出力→差分変換→ニ値化変換→スリット変換→画面に対する人の割合抽出→ラベリングを行った。また、データ量を削減することで、画像処理の円滑化もはかった人数計測を行った。