近年、深刻な教育問題として不登校が挙げられている。不登校になる原因は実に様々であるが、平成7年以降、いじめ発生件数の低下に伴い、不登校者の数が急増している。これは何を意味するのだろうか。教育問題の解決と言うのは非常に困難な課題である。しかし、重要なのは解決だけに気をとられ、学力のケアがなされてないケースが非常に多い、ということだ。また、明治時代から続いている集団教育方法であるが、集団社会に馴染む為には必須であるとはいえ、勉学面から見ると効率的な学習方法とは言えないことは周知の事実である。平均的水準を設けるため、水準を下回る者に教育者の手間をかけざるを得ない。その分、水準を越える者を育てようにも手が回らなくなり、結果的に伸びる可能性のある個人を留まらせてしまう。この水準から離れすぎてしまった者の対処に補講があるが、こちらも教育者の負担がかかってしまう為、限界が生じる。その為、各個人の自習に委ねられてくると思うのである。
これらの問題解決の糸口として、インターネットを利用した遠隔学習を提案する。これは企業での社員教育や生涯学習でも効果的と取り上げられ、また通信環境が毎年格段に快適化している日本においては都合のよい学習方法であると思われる。実用するにも色々な課題が残されているが、その課題は時間が解決してくれるものがほとんどである。
インターネットを利用した遠隔学習システムは集団教育と併用した自習システムとして効率的な学習方法であると思う。近い将来多くの教育機関で実装されると考えられる。