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中島 淳 ゼミ 平成15年度卒業論文
韓国IT産業の状況
金 昇漢

ITとはInformation Technology(情報技術)の意味で、IT産業とはコンピュータ・ハードウェア、ソフトウェア、通信装置、関連サービスとそれらの部品を生産する産業である。コンピュータ、マルチメディア関連ハードウェア、生活、経営革新、行政革新など用途に適した効用を吹き込むソフトウェア、両者を調和するシステムなど、IT産業は情報化手段の総体的な有・無形産業である。最近の全世界的な産業動向を見ると、情報通信産業は急速な発展を遂げ、経済成長と貿易の国際化に大きな影響を及ぼしている。いくら全世界の情報通信網が発展しても、これに接続するための国内通信網が対応できなかったらその意味は無いはずだ。また、いくら良い道があっても、これを使う人とこれを利用できる自動車(サービス・情報)が多くなければ何の意味があるのか。このような地球規模情報通信時代に生きていくためには、私たち皆の関心と努力が必要だ。

韓国において情報通信産業は半導体分野の沈滞傾向にもかかわらず、2003年の四半期において輸出入規模がそれぞれ108億ドル、77億ドルで、31億ドルの貿易収支黒字を計上する結果となった。この経済成長の牽引の役目を果たしているのが対外貿易における情報通信産業である。さらに情報通信産業は韓国GDPの10%を占め、これからも大きな役割を果たすことが期待され確実視されている。

情報通信産業の具体的範囲は国家、国際機関で基準が異なるが、本研究では、国際標準産業分類及び、国際標準貿易分類に基づいたOECD分類方式と、北米産業分類に基づいたアメリカ商務分類方式の二つを用いて、韓国の好調なIT産業の内容を国内的側面と

国外的側面で分け、調査し分析した。