近年、システム間連携の必要性が叫ばれており、実際にそれが実行に移され、あるところでは成功を収め、また他方では頓挫している。その中で基盤技術として期待されているXML、更に絞ってデータベース(以降DB)としての利用されるXMLについて本論では考察している。
RDBの財産を受け継いだXML対応DBとXMLをそのまま扱うことの出来るネイティブXMLDBの2系統のXMLDBが、相対するものとして争っているのではなく、共存しようとしているのが現状であるといえる。そして、共存という形から、ネイティブXMLDBへの世代交代が進んでいくだろうということが、これからの展望である。
本論は第1章「XMLとDBの関わり」(XMLとDBの関わりのついての歴史)、第2章「XMLデータベース」(具体的なXMLを使用した2系統のDB(XML対応データベースとネイティブXMLデータベース)の製品例と、その特徴についての考察)、第3章「XMLデータベースのこれから」(XMLDBの展望についての考察とその結論)の全3章から成り立っている。