電子マネーはすでにさまざまなタイプのものが実際に使われ、私たちの経済活動や消費行動を大きく変えるものとして注目されているが、ここにきて、ユビキタスネットワーク環境の整備に向けた研究開発の進展(ICカード型電子マネーに直接かかわる「ユビキタスネットワーク認証・エージェント技術」、ICタグに代表される「超小型チップネットワーキング技術」および「ユビキタスネットワーク制御・管理技術」)のなかで、いっそうその可能性を広げようとしている。
本論文では、ユビキタスネットワーク環境におけるICカード型電子マネーを中心に、日本だけでなく各国のものを含めて比較検討し、その可能性と問題点(安全性や法整備の問題)について考察した。