2003年12月に地上波デジタル放送が開始された。この地上波テレビ放送のデジタル化により、テレビを見るということが、よりいっそう形を変えていくことになった。携帯電話での受信、携帯情報端末での受信。今やテレビは見る場所を選ばないのである。
しかし、その事によりテレビは今までのように競合相手が他局だけではなくなってしまうのだ。携帯電話で見る人の場合、その携帯電話で出来る事は、テレビを見ること以外にも様々な選択肢があるのだ。携帯電話用サイト、メール、通話、様々な物がテレビの競合相手となりうるのである。
テレビを携帯で受信する際は何らかのファイル形式を取らなければならないのだが、今現在最有力な物は「MPEG4」である。しかし、現在このファイル形式を取る為のライセンスが問題となっている。日本での現状はまだまだといった所だが、米国ではこの問題が解決している。米国でのライセンス体系を、「MPEG4」を扱うMPEG LA社は5ヶ月でまとめた。これにより日本でのライセンス問題も早期解決に繋がるだろう。