音楽CDにプロテクト技術が施されたCCCD(コピーコントロールCD)が発売されて約二年が経った。主だった混乱も無く浸透しているようだ。だが、本当にこれでこれまでの問題が解決されたと言えるだろうか。
技術の進歩により誰でも容易にコピー出来るようになり、またリッピングにより音楽データがネット上に流出することとなった。それにより音楽業界、アーティスト、そして楽曲の著作権に大きな不安と被害をもたらす事となった。
様々な要因が重なってこの様な事態に陥っている。音楽業界にも落ち度はあっただろうが「コピー文化」が乏しい私たちにはより都合のいい所へ流れるのは当然だった。
CCCD技術や次世代メディアを検証し、論じることで権利を守っていくことの重要性を示すこととなった。それは音楽のことだけでなく書物も、技術も、あらゆることに言える。これまで以上にぎすぎすした時代が訪れるかもしれない。
音楽を愛する人にとってCDとは音以上のモノを詰め込んだ物である。いくらインターネットネット上で音楽配信が可能になったとはいえ、音質的にも聞く環境においてもCDの代わりにはならない。CDに対する期待が揺らぎはじめている今、CDを超えるディスクが必要となっているのだ。