携帯電話の普及の「すさまじさ」については今さら言うまでもないが、ここに来て、いわゆる第3世代携帯をめぐるauとNTTドコモの戦いがヒートアップしている。この2社にボーダフォン、ツーカーを加えた主要4社の動向を中心に、携帯電話の今後について考察した。
「写メール」で一世を風靡したJ-フォンに今その勢いはなく、「話せりゃいいじゃん」のCMで通信手段としての携帯への「回帰」を訴えたツーカーは加入者数の低減に歯止めがかからない。一足先に第3世代への移行を果たしたauが勢いづき、FOMAが巻き返しをはかろうとしている今日の姿に、人々が価格だけでなく機能を、単なる通信手段としてではなくエンターテインメント端末としての携帯を求めていることを見てとることができる。