現在、日本国内では「市町村合併」が盛んに行われている。いわゆる「平成の大合併」である。2003年4月1日には33市町村が合併し、11市町村が誕生した。1999年5月に合併特例法を一部改正した後、急激に合併する自治体が増えてきた。2005年3月の合併特例法の期限までには、現在全国にある3200市町村が2000市町村ぐらいになる勢いで進んでいる。
そして、自分の故郷である佐渡島でも、2004年3月1日に、1市7町2村が合併して「佐渡市」という新しい自治体が誕生する。なぜ合併しなければならないのか、合併によって佐渡は何が変わるのかという疑問が自分の卒業論文のテーマにした最大の理由である。
本論文では、市町村合併とはどういうものなのか、なぜ地方自治体は合併したがるのかという疑問から、市町村合併によって何が変わるのか、そして自分たちに何をもたらし、自分たちは何を失うのかについて考察した。佐渡島の一島一市の事例を出して、佐渡においての市町村合併は住民にどのような影響を及ぼすのか、合併は本当に行わなければならないのか、ということに結論を出した。