本研究は、東京情報大学経営情報学部石井ゼミ研究室内の学生により、スポーツ動作を科学的に分析した、いくつかの研究を、学術的な内容と映像効果を融合させ、DVDに記録したものである。このDVDでは、文字や画像、図、数値データに動きをつけ、さらに動画を使用し、映像で表現することにより、紙面だけでは理解することのできない「動く」という特徴を最大限に生かし、数値データのどの部分が変化しているか、または重要なポイントなのか、映像の中で身体のどの部分がどのように動作を行っているかなど、詳細に表現することを目的とした。
映像の長さは、1つの研究で約3分であり、計約15分となっている。各研究にはそれぞれナレーションも付け、全体的に理解しやすいように製作した。ナレーションには、はっきりとした口調の女性の声を使用し、バックミュージックでは違和感を与えず、映像の流れに合うものをいくつか使用し、内容が変わるごとに音楽も変えることで、その変わり目が分かるように表現した。ここで使用した音楽は著作権フリーのものを使用し、映像も同研究室内で使用したものであり、素材に関しての著作権は完全にフリーのものを用いた。
この映像を製作するにあたり、各研究者がそれぞれ研究内容をまとめたポスターを参考にしたり、研究者本人にインタビューしたりし、どのような研究なのか、被験者において、身長や体重はどのようになっているのか、経験者なのか未経験者なのか、撮影方法において、2台のカメラの位置や実験エリアとカメラの距離、作成した3次元空間の幅、奥行き、高さはどうなっているのか、実験において、どのような方法で行ったのか、分析した結果、身体の各部分の角度や高さはどのように変化したかなど詳しく調査、インタビューすることで、その研究を理解し、製作を行った。