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乾 照夫 ゼミ 平成15年度卒業論文
「森雪之丞について」
小松 丈史

世の中には「隠れた偉人」と呼ばれる人がいる。

それは、スポットライトの当たらない、所謂、アンダーグラウンドなフィールドで活躍している人物のことだ。本論は、そんな隠れた偉人、森雪之丞について論じたものである。

森は1976年より作詞家としてデビューし、現在に至るまで、詞(または詩)の世界の第一線で活躍し続けている言葉のアーティストである。その活躍は幅広く、森が詞を提供した作品にはシブがき隊の「NAI・NAI16」や、布袋寅泰の「POISON」といった大ヒット作品が多数ある。また、ポエム(詩)の世界においても、ポエトリーリーディングという独自の活動を展開し、多くの人々から評価されている。本研究では、そんな森の詩の世界を、自身の著書や作品、出演したテレビを基に論じたものである。論じるに当たり、まず、森の生い立ちから作詞家となり、現在に至るまでの経緯に触れる。次に、今までの作品に見られる森ならではの表現方法を、本人のコメントと合わせて考察し、その魅力をまとめた。

音楽に関心のある人、また、それほど関心はなくとも、この"森雪之丞"という名前を見た、あるいは聞いた記憶があるという人には、是非とも本論を一読していただきたい。そして本論が、この隠れた偉人の存在と、これからの森に注目していただくきっかけになったら幸いである。