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乾 照夫 ゼミ 平成15年度卒業論文
宝塚歌劇団の舞台裏
遠藤 ゆりか

日本のみならず、今や世界でも珍しい女性だけの劇団となっている宝塚歌劇団。その歴史は古く、2004年で90周年を迎えた。これだけの歴史があるのだから、変化を遂げて当然だが、ここ最近の1990年代から2000年にかけては、目まぐるしく宝塚そのものが変ってきた。しかし、古くから続いている根本的な事は変っていないのも事実である。

女性だけという不思議な世界であり、彼女達が創り上げる世界も非現実的なものである。個々に見れば、現実では絶対に有り得ないと思える独特の宝塚の世界も、一つの舞台上で融合する一つ一つの要素は、不思議と舞台上では自然と息づき、舞台を観ている観客も、いつの間にか現実を忘れ、非現実的な世界へ引き込まれているのだ。

このような非現実的な世界を創り上げるためには、生徒(宝塚歌劇団の劇団員のこと)のみならず、多くのスタッフによって支えられ創り出されている。

宝塚は、独特のスタイルを多く持っており、これは作品の作り方、公演の流れ、衣装、舞台装置等、全てのことに言えるのである。

この論文は、不思議な世界を生み出し、長年多くのファンを持つ宝塚歌劇団の、他の舞台とは異なった独自のスタイルを、「宝塚はこうして作られる」、「衣装、衣装を引き立たせる装飾」、「宝塚の専用劇場の舞台知識」と大きく三つに分けて、まとめたものである。