印刷業界を取り巻く環境は,大きく変化しつつあります。1990年代半ば以降,印刷物制作のDTP化が急激に進展し,定着しました。これに加えてインターネットが急速に普及しており,印刷物需要にも影響を与えるようになっています。
一方,日本国内はデフレ傾向にあり,バブル経済の崩壊以降,今日まで日本の景気は停滞しています。構造改革に取り組まなければ景気回復は期待できません。グローバル化で企業間競争はより厳しくなり,多くの産業で合併や経営の統合などでの生き残り策が図られ,印刷物の受注環境は厳しさを増しています。
このような劇的ともいえるビジネス環境の変化のなかで,印刷業も変革を迫られており,進むべき新たな方向を明確にすべき時がきているといえるでしょう。
ここでは,印刷業界に関するさまざまなデータを各種統計から調べだし「印刷業界について」としてお届けします。