ディスプレイの明るさ(輝度)を測定するには輝度計を用いて行います。正確な輝度のデータを取るには、ディスプレイ画面を細かい部分に分け、多くの点の輝度を測定していきます。この輝度測定にはなかなか骨が折れます。計測画面と輝度計の適距離を測ったり、輝度計の設定をしたりと準備を必要とします。中でも部屋を暗くして行う輝度測定の作業に時間を費やします。実際、今回の実験では大変苦労しました。
この作業を何台ものディスプレイに行うとなると大変な労力を必要とします。そこで、もっと効率的に画面の輝度を測定できないものかと卒業論文で「輝度測定の効率化」について実験していきました。輝度計を使わない新しい輝度測定の方法を模索していくことで、測定の効率化をめざしていきました。 その方法として、「プログラムによる輝度の測定」を行いました。デジタルカメラで測定画像を撮り、その画像の輝度をプログラムで計ります。次に輝度計を使い、測定画面の輝度を測定します。
A「プログラムで計った輝度」とB「輝度計で計った輝度」の同じ点の輝度を対応させます。例えば、Aが140のとき測定画面の同じ点のBは114というように。このようなA、Bの対応するデータをたくさん採ります。今度は対応したデータを使い、実験で使用したのとは別のディスプレイ画面をAの方法で輝度を測定します。別のディスプレイ画面の測定したある点がAの方法で輝度140だとすれば、Aの輝度140はBのきどで114と分っているので、これを利用し、輝度計で測定せずとも正確な輝度、誤差の少ない輝度測定ができるという仕組みです。