視聴者にとっては、放送局から家庭に送られてくる電波が、アナログであるかデジタルであるかは大きな問題ではありません。これまでのアナログ放送から新しいデジタル放送に移っていくためには、デジタル放送によってどのような新しいサービスが提供されるかが、判断の基準になるでしょう。その意味では、放送のデジタル化によって実現されるさまざまなメリットを活用して充実したサービスを提供していくことが、これからの放送局が果たすべき仕事となります。テレビの画面上でわれわれの眼に触れる新しいサービスの背後で、デジタル技術が密かに息づき、新しい放送の時代が開かれていきます。 視聴者からすればサービス内容がどれほど違うかが、判断の基準になる放送において、画質にはどれほどの変化(違い)があるかを調べます。
この結果せいぜい色の濃艶の違いがわかる程度で、厳密に言えば、と言うより細部にわたって注意して見れば他にも違いなどは判りますが、それ以外に違いはないと言っても良いほどに、現状のアナログ放送とデジタル放送とでは似通っています。これに電波の強弱(負荷)を与える時の変化は、アナログ放送は、少ない負荷で画像に乱れが出たものの、これに比べデジタル放送の画像にはなかなか乱れが表れませんでした。しかし、アナログ放送の方が、より高負荷まで画像を映し出すことが出来ました。