田子島 一郎 ゼミ 平成14年度卒業論文
過去のファッショントレンドをふまえた、2003年秋冬の流行予測 〜流行予測にまつわる、ファッション業界景気回復へのヒント〜
菅野 愛希子

流行の移り変わりははやい。それを如何に早く予測し、先取りして企業経営に役立てるかはファッション業界にとっては何にもまして重要な問題である。関連企業に就職内定し、生涯この業界で生活する決心をしたため、このファッション・トレンドという永遠の課題を調査研究の対象として選んだ。

まえがきに続く2章では、まず今後の流行を予測するにあたって不可欠な過去の動向を調査した。ファッションは、それ自体が勝手に作られたり流行ったりするものではない。必ずその時代、社会の動向に大きく影響されている。政治・経済・社会の大きな出来事、文化・風俗・生活環境の変化などの影響を深く受けている。それを過去10年間にわたって表にして調査した。3章では、過去の流行の歴史を振り返りながら、将来の流行予測をどのようにすべきかについて考察した。4章では、さらに具体的に2002年度の秋冬のファッションの予測とその結果を写真画像を含めて調査し、5章で2003年秋冬の予測を行った。2003年のコレクションが開催された時点で、この研究を見直してみたい。

ファッション業界は今が変革の時期であると云われている。新しいファッション・ビジネスに向けて今後もこのような研究を継続して行きたい。この卒業論文が、これからの仕事を進める上で、少しでも具体的に役立てば幸いである。