現代は「広告社会」といわれるほどで、広告と係わりなしに生活している人はいないのではないか。ここでは特にテレビメディアの中での広告について、CMの表現形式、CM効果測定、世界のCMの比較、現在のCMの特徴とインパクトなどについて調査・分析した。
1章では、歴史、その形態、種類などの調査・分類をした上で、表現形式について調査した。たとえば実証、イメージ、タレント、ドキュメント、ギャグ、日常生活、キャラクター、特殊映像、CMソング、比較広告、公共広告、タイアップ、CI付加型など、各種の型に分類できる。いくつかの型が重複したり、相関しているものも多い。2章では、CMの効果について、特に視聴率についてその測定法と誤差などについて具体的に調査・説明した。3章では、日本、韓国、ドイツ、アメリカ、フランス各国のテレビCMについて、国民性と人間関係を中心に比較検討した。4章では、現在のテレビCMの特徴やインパクトについて考察し、今後の問題と展望について述べた。広告も経済活動の一環であり、今後益々国際的にも国内的にも広告活動が活発になるなかで、より効果的かつ公正に行われることを期待している。