笹間 宏 ゼミ 平成14年度卒業論文
侵入者監視 -移動枠方式-
水島 静也

今回の研究の概要は、人数計測を行う場所でデジタルカメラを固定して置く。そこで、人のいない場合と人のいる場合の画像を撮影する。そして、人のいない場合の画像を元画像とし、人のいる場合の画像を対象物画像として対象物画像の中にいる人の数を計測する。

計測の方法としては、笹間ゼミで使用しているShipsの画像処理能力を生かし、対象物画像の中にいる人を取り出す。そして、取り出された画像の画素数を著者が考えた方法で計測し、その計測された結果を元に人かどうかを判断するシステムになっている。しかし、範囲内検索として1枚の画像の中に、ある大きさとして決めた四角形の枠を少しずつ移動し、その中にある画素数で人か、人ではないかを判断しようとしたが、そのプログラミングが完成しなかった。そのため人数計測の正確性は低いままである。

また、二値化処理を行う際のしきい値のあたいを自動的に決められるように使用として、RGB成分の画素値の平均値を出し、それを元に自動的にしきい値が決定するようにしたかったが、行うことができなかったために、人による入力とした。

最終的な問題点としては、差分・二値化と行ったときに出てしまう色の問題、対象物画像の中の人が半分に切れてしまっている場合などは、画素数による判断なのでどうしても出来ないなどの問題点がある。そのため、新しい差分方法、画素数による判断にプラスして新しい判断方法が必要なことがわかった。