この侵入者監視システムは『SIPS6』というシステムを元にこのプログラムを作った。このシステムは、笹間ゼミで共同で使用している教育用画像処理パッケージプログラムで、指導教官が作ったオリジナルプログラムを、ゼミ生たちが改良し作りあげているシステムである。今回私が改良したところは、1枚の画像を格子状に縦4マス、横4マスの計16マスに1枚の画像に分割するところである。この「差分、二値化画像フレーム」は、この画像フレームに分析したい二値化した画像を入力することによってこの様に画像を分割し、差分、二値化した時に、どこの部分にどのような反応が出たか細かくわかるようにすることができるものである。そしてその格子ごとにパーセントを表示できるようになっている。
画像の撮り方、面積出力の仕方は、基本画像とその画像の前を通過した物体の画像を撮るという方法である。そのようにして撮った画像と基本画像とを差分変換する。そしてその差分変換した画像の閾値を決め二値化変換し、その値の面積値によりその画像に写った物体が、侵入者なのか、またはそれ以外の物体なのかを区別できるようにした。(閾値というのは、設定した数値よりも高ければ黒い点、低ければ赤い点で示すようにするシステムである。)
で簡単に操作方法を説明すると、まず初めに「背景画像フレーム」と「侵入者、侵入物画像フレーム」を差分変換する。それから差分変換した画像を二値化変換します。閾値は画像によって数値が異なる。その二値化変換した画像を「差分、二値化画像フレーム」に表示しそこでその画像の全体の面積、パーセントと16分割した面積、パーセントの個々を出力する。
将来この様な監視システムの分野が発展、完成すれば、あらゆる分野で応用、活用することができると思われる。