中島 淳 ゼミ 平成14年度卒業論文
最近のインターネットとインターネット教育
佐藤 喬

コンピュータやインターネットが普及する中で、ネットワークを使った遠隔教育、いわゆるeラーニングやWBT(Web Based Training)が急速に注目されてきている。初等中等教育では情報化が進展し、高等教育ではインターネットなどの情報技術(IT)を用いた授業が単位を認められるなどの環境が設備されてきている。また、企業内教育での活用なども進み、導入に向けた様々な取組みが行われている。

その背景となるのはインターネットを中心とする情報技術(IT)の進展である。「IT革命は産業革命に匹敵する歴史的大転換を社会にもたらす」と平成13年1月に政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略部が出した「e-Japan構想」の中でも言及されており、特に人材育成の大きな柱として取り上げられている。ここで、重要な役割を担うと考えられるのが、eラーニングやWBTなどのITを活用した教育システムである。個人の理解度に合わせて勉強することが可能になるなど、教育に新しい枠組みを提供するものである。現在大学で行われているネットワークによる遠隔教育への取組みは、大学間/キャンパス間を結んだ合同授業、自己学習を目的とした遠隔教育、遠隔地を結んだ協調学習などがある。