情報文化学科でCGの勉強をすることを決意し入学し、自ら努力を重ね技術を習得し作品を制作した。そしてCG制作会社(株式会社ポリゴンマジック)に就職が決まり夢を実現することができた。まだプロの入り口に立てた段階でCGについて語るのは早過ぎるが、CGを中心とした映像表現について考察した。
デジタルメディアの代表とされるCG映像は、不可能と考えられてきた映像表現上の常識を次々塗り替えているが、その土台にあるものは長い歴史を持つ実写の映像表現である。今後CG制作に携わる者として、最新のCG制作テクニックを勉強し技術の進歩に取り残されないよう努力し続けなければならないと思うが、一方でカメラワークやライティングの効果と意味、色彩設計や造形的表現の効果と意味等、映像の要素として決しておろそかにしてはいけないものが山のようにあることを忘れてはならない。さらに演出やエンターテイメントとしての「花」をどのようにCG映像の中で表現するか、という非常に高度な課題もある。情報文化学科で学んだ映像表現の基本をCG制作に生かすという視点から本論をまとめた。