小宮山 隆 ゼミ 平成14年度卒業論文
IRCクライアント☆Magical Chat☆
影山 泳

「まじかるちゃっと」とは、Java言語で書かれたIRCクライアントソフトである。なぜこれを作成したかというと、IRCクライアントというものは、プログラムの様々な要素を兼ね備えているからである。具体的には、UI、ネットワーク通信、情報の入力、ファイル操作、などである。

まず、UI部分であるが、Swingを使用した。Swingは、比較的洗練されており、比較的汎用性がある、という中庸さと、Sun公式のGUIライブラリであり、Javaによるアプリケーション開発のデファクトスタンダードであるという点からこれを採用した。

ネットワーク通信の部分であるが、これはもっともJavaの得意とする分野である。元々Javaはネットワーク上での利用を想定して作られた言語である。これは、言語様式における名前空間の指定などに、如実に現れている。基本的にJavaでのネットワーク通信では、Socketクラスが用いられる。もちろん、このクラスを継承して新たなクラスを作ってもよいし、車輪の再発明になってしまうが、自分で1からクラスを作り上げてもよい。「まじかるちゃっと」では、java.net.Socketクラスを使用した。

情報の入力、ファイルの操作では、各Streamクラスを利用した。これは、とっつきにくいが、理解してしまえば非常に合理的だと思える。

また、MVC構造を意識して全体を構築し、各デザインパターンが使用できると思われるところには、それを使用した。そして、ClassではなくInterfaceで考える、という基本方針に基づいて作成した。