小宮山 隆 ゼミ 平成14年度卒業論文
「カメラ」としてのデジタルカメラ
海鋒 睦美

近年、デジタルカメラが急速に普及してきている。デジタルカメラは、ほんの数年の間に目を見張るような進化と発展を遂げ、「PC周辺機器」という位置付けから、「カメラ」として、銀塩カメラの市場に大きな影響を与えるほどの存在になっている。

以前、「カメラ」という言葉は主に、銀塩フィルムを使用して撮影する、いわゆる「銀塩カメラ」のことを指していた。しかし現在、デジタルカメラの存在によって、今まで「カメラ」と呼ばれていたこのカメラは、「銀塩カメラ」「フィルムカメラ」という言葉で区別して呼ばれるようになってきている。それだけ、デジタルカメラの存在が世の中に広く認識されてきているのである。

街頭では、プリントショップやコンビニエンスストアの幟やポスターに「デジカメプリント」の文字を良く見掛けるようになり、デジタルカメラの売り場面積が拡大されている販売店も少なくない。これは、デジタルカメラが一般家庭に受け入れられてきている証である。

この先、一般家庭で使用されるデジタルカメラは、どのような位置付けになっていくのであろうか。また、その存在は、市場にどのような影響を与えるのだろうか。これらのことを、デジタルカメラを取り巻くいくつかのデータをあげて、多角的に検証、考察した。