小町 眞之 ゼミ 平成14年度卒業論文
海外映画に見られる日本・日本人像 〜極東の国、日本は外国人にとって神秘の国〜
長島 秀行

私が普段、映画を観ていて、海外映画では日本・日本人・日本文化が、間違っていたり、歪んだ描かれ方をする事が多いと思った。そして、この論文を書こうと思った。この論文を書くに当たって、インターネットやレンタルビデオ店で調べ、中でも、日本・日本人が具体的に描かれている欧米映画やアジア映画を中心に、僅かなシーンしか登場しない映画も調べた。調べていくと、海外では、日本のイメージは侍、忍者、芸者といったものが、まだまだ多い気がした。そして、私は海外映画での日本は侍や忍者といった古い日本のもの。ヤクザ、サラリーマン、最後に戦争においての日本軍といった、4つのパターンの描き方をしている事が多いという仮説を立てた。そして、実際に、それぞれ4つのパターンの映画を調べ、映画の中での日本・日本人の描き方を具体的に述べていく。以上のように、海外映画での日本の描き方を見ていくと、外国人は侍や忍者、眼鏡を掛けていて、お辞儀ばかりしているといったステレオタイプのイメージを持っている人が、まだまだ多数いる事を実感した。しかし、外国人ばかりを責める事は出来ないとも思った。何故なら、日本の情報があまりにも少ないのだ。例えばアメリカ。アメリカは世界で一番有名な国だろう。日本でもアメリカのニュースが流れているし、映画館ではハリウッド映画が上映されている。世界中の人達がアメリカの文化などに憧れを抱いている。日本人の中に、未だに、アメリカにはインディアンやガンマンがいて、西部劇みたいな世界だと思っている人は殆どいないだろう。明らかに日本の情報が少なく、昔見た日本の侍映画や古い時代の情報が、未だに根強く残っている、外国人の日本像なのだ。日本人は海外映画を観ながら、日本人はそんな事としないと笑って文句を言っているだけでなく、日本は素晴らしい文化を持っているのだから、日本から情報を発信するべきだと思った。