小泉 宣夫 ゼミ 平成14年度卒業論文
サンプリングジッタ-の検知限に関する研究
柿澤 絵里子

ディジタルオーディオの音質向上を目指すにあたり、ハイサンプリングの問題がある。サンプリングレートをあげることにより、より良い音を得ることができるが、一方でそのタイミングがずれる現象(時間ゆらぎ)が起こりやすくなる。この時間ゆらぎをジッタ-と呼ぶが、これは音に歪を与える要因のひとつとなる。ハイサンプリングの設計条件を整えるためには、人間がどの程度の量までジッタ-を感じとることができるのかを明らかにする必要がある。本研究ではジッタ-波形を正弦波で与えたときの影響を調べることにした。ジッタ-波形の周波数を変化させて、検知限への影響を主観評価した。その結果、ジッタ-周波数が高い方が検知されやすいことがわかった。